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「シンナーが手に入らない」「塗料の納期が全然見えない」——そんな声が全国の工務店や一人親方から相次いでいます😰。中東情勢の悪化に伴うナフサ供給の減少が引き金となり、塗料・シンナーをはじめ、塩ビ管・断熱材・屋根防水下地材といった建設・住宅資材が軒並み入手困難な状態が続いてきました。
この状況を受け、政府は令和8年6月2日、第9回「中東情勢に関する関係閣僚会議」(内閣官房)を開催。高市早苗首相みずからが対策方針を示し、ついに塗料・シンナーの供給量を大幅に拡大する具体策を打ち出しました💡。
ナフサ全体の在庫が「足りている」にもかかわらず、なぜ現場にシンナーや塗料が届かないのでしょうか🧐。
その原因は、流通ルートの構造にありました。従来、シンナー・塗料の原料となるトルエン・キシレンは、石油化学メーカー→商社→シンナー・塗料メーカーというルートで供給されてきました。しかしこのルートでは、シンナーへの割り当ては供給量全体のわずか2割程度にすぎません。残り8割は他の用途(ウレタンフォームなどの断熱材原料や、ペットボトル原料など)に回されており、塗料・シンナーへの優先配分がなされていなかったのです⚠️。
ナフサ由来の化学製品全体では代替調達が進み従来の85%の水準まで回復しているにもかかわらず、川中の在庫は月1.7〜1.8ヶ月分と一定程度確保されている状況でした。それでもシンナーは「現場に届いていない」という声が上がり続けました。経済産業省の担当者も、「一人親方や工務店からの『現場に届いていない』との声を重く受け止めた」としています。
出典:内閣官房ウェブサイト https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/chyutoujyousei/dai9/gijisidai.html
今回の会議で打ち出された最大の柱は、石油元売が原油を精製する段階で得られるトルエン・キシレンを、直接シンナー・塗料メーカーに供給する新たなルートの構築です🔧。
これまでは商社を介した2割供給にとどまっていた部分を、石油元売りが直接メーカーに届ける仕組みとすることで、需要に応じて他の用途分もシンナー製造に振り分けることが可能になります。結果として最大で例年の需要の1.8倍の供給拡大が実現する見込みです📈。
高市首相は会議の場で「地域の隅々の工務店にも塗料・シンナーを行き渡らせる」と明言。中小の工務店や一人親方が現場で直面している材料不足に、国が正面から対応する姿勢を示しました🏠。
また、ナフサ由来の化学製品を含む石油製品については、年度を越えて供給継続が可能となる見込みであることも発表されています。代替調達の加速と川中在庫の活用により、4月の川中在庫活用量は1.8から1.7ヶ月分へと0.1ヶ月分に圧縮されており、供給の安定化が着実に進んでいます✅。
出典:内閣官房ウェブサイト https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/chyutoujyousei/dai9/gijisidai.html
資材不足が続く局面では、材料確保だけでなく「施工体制の確保」も重要になります。納期遅延や工程変更が発生した際に、協力会社や応援職人を迅速に確保できるかどうかで工事全体の進み方が大きく変わるためです。
協力会社探しや人材確保に課題を感じている事業者は、建設業向けマッチングサイト「建設円陣」を活用しておくのも一つの方法です。無料で利用でき、全国の建設事業者とのつながりづくりや情報収集の場として活用できます。
塗料・シンナー以外の建設資材についても、業界団体からの最新見通しが示されました。
塗料・シンナーについては、日本塗料工業会の発表によると3月の出荷実績は塗料111%・シンナー115%(前年同月比)と前年を上回って推移しており、4月は塗料115%(令和8年6月12日公表予定)と引き続き平年並み以上の供給が続く見込みです🎨。
塩化ビニル管・塩ビ継ぎ手については、塩化ビニル管・継手協会が「5月以降、平年並みの生産・出荷を維持できる見込み」と発表。ただし全建総連へのヒアリングでは「入手可能だが、納期が長い場合がある」との声も寄せられており、6月以降は例年並みに納入できる見込みとのことです。
断熱材については、ウレタンフォーム工業会、フェノールフォーム協会、押出発泡ポリスチレン工業会がそれぞれ「今後も前年同月並みの生産・供給量を維持できる状況」と発表。全体としての供給量は確保されています🧱。
ユニットバスについては、キッチン・バス工業会が出荷台数前年同月比102%・99%と平年並み水準を維持しており、「通常時の発注を前提に安定的な製品供給の維持が可能となる見込み」としています🛁。
一方、屋根防水下地材については「納期未定のまま待ち続けており、工事の見通しが立たない」という現場の声が引き続きあります。これに対して国交省は、大量注文で受注整理を行っていたメーカーが「6月中・下旬をめどに新規受注再開の見通し」であることを報告。引き続き情報収集を強化し、地方経済産業局と共有して供給の偏りや流通の目詰まり解消につなげる方針です🔍。
出典:内閣官房ウェブサイト https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/chyutoujyousei/dai9/gijisidai.html
今回の会議ではハード面だけでなく、情報提供の仕組みも強化されました。
国土交通省は5月26日から全建総連の一部組織への先行ヒアリングを開始し、全国47都道府県の関係団体へのヒアリングも5月26日から展開しています。得られた情報は地方経済産業局と共有され、供給の偏りや流通の目詰まり改善に活用されます🤝。
さらに、一人親方への建設・住宅資材に関するプッシュ型の情報提供も引き続き進める方針が確認されました。資材の調達状況や供給見通しが手元に届きにくいという現場の課題に対し、行政側から積極的に情報を届ける取り組みが強化されます📬。
シンナー・塗料の新ルートによる1.8倍増産、屋根防水下地材の新規受注再開見通し——これらの進展は、全国の工務店・一人親方にとって大きな朗報です🎉。一方で、地域によっては資材供給の偏りや納期のばらつきが残る可能性もあります。工程調整や協力会社との連携体制を早めに整えておくことで、工事への影響を最小限に抑えやすくなります。
出典:内閣官房ウェブサイト https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/chyutoujyousei/dai9/gijisidai.html
政府は令和8年6月2日の第9回関係閣僚会議で、シンナー・塗料の原料となるトルエン・キシレンについて石油元売からの直接供給ルートを新設し、最大で例年比1.8倍の供給拡大を目指す方針を決定しました。塩ビ管・断熱材は5月以降平年並みの供給見込み、屋根防水下地材は6月中・下旬に新規受注再開の見通しです。現場の声を受けた政府の動きは確実に前進しています。
資材不足の影響は徐々に緩和されつつありますが、今後も供給状況や納期の変化には注意が必要です。最新情報を確認しながら、資材調達と施工体制の両面で余裕を持った準備を進めていきましょう。
また、協力会社探しや人材確保、情報交換の場として、建設業向けマッチングサイト「建設円陣」を無料でご利用いただけます。新たな取引先との出会いやネットワーク構築にも役立ちますので、ぜひご活用ください。
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出典: 中東情勢に関する関係閣僚会議(第9回)議事次第(内閣官房)https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/chyutoujyousei/dai9/gijisidai.html をもとに作成
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「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。