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SFIDAの大浜代表が建設業に足を踏み入れたのは、独立を見据えた明確な意志からだった。父親が建設・不動産業を営む環境に育ち、「いずれは自分でやりたい」という思いは若い頃から胸の中にあった。最初のキャリアは、知人の先輩が経営する訪問販売会社への入社。扱う商材がたまたま屋根リフォームだったことが、現在の事業につながっている。
「まずは飛び込み営業で力をつけたかった。その先輩の会社がちょうど屋根のリフォームをメインにしていたので、そこで経験を積もうと思いました」
完全歩合制の厳しい環境の中、大浜代表は入社わずか3日目にして契約を獲得。営業の基礎を約半年で身につけた後、今度は施工技術を習得するために下請け業者のもとへ。修業期間はわずか3か月だったというが、それだけの期間で現場の勘をつかみ、独立へと踏み切った。中小建設業の経営者にとっても、このスピード感と行動力は大きな刺激となるのではないだろうか。
創業6年目を迎えるSFIDAの強みとして大浜代表が挙げるのは、対応エリアの広さだ。茨城・山梨・石川・福島・長野など、関東近郊にとどまらず全国各地へと出向いている。「現場は基本的に断らないようにしてきた」という姿勢が、今の信頼ネットワークを築いた。
集客は紹介がメインだ。工務店やリフォーム会社からの依頼で受注が積み重なっており、現在は施工案件が十分にある状態だという。「この10年、そういった形でやってきています」という言葉には、積み重ねてきた実績への静かな自信がにじむ。
施工面では、板金加工の難しさに面白さを見出している。「自分が思い描いた通りにきれいに仕上がったときは、やっぱりうれしいですよ」。この職人気質のこだわりが、取引先からの継続的な信頼にもつながっているのだろう。また、発注側の予算や要望に沿った柔軟な提案を常に意識し、「なるべく相手の理想に合わせられるようにしたい」という姿勢を崩さない。
中小建設業が共通して抱える課題のひとつが、人材の確保だ。SFIDAも例外ではない。以前は2名体制で動いていたが、1名が離職し、現在は大浜代表1人で現場を回している状況だ。案件数は十分にあるにもかかわらず、人がいないために新たな集客に手が回らないというのが正直なところだ。
「職人をやりたいという若い子は少ないですし、紹介で声をかけてみても、なかなかうまくいかないのが現状です」
周囲の経営者からも「求人媒体にお金をかけても思うように来ない」という声を聞いており、業界全体での採用難が改めて浮き彫りになる。大浜代表は、人を採用するにあたって経験・未経験・年齢にこだわらない柔軟な姿勢を持つ。「一緒に現場を作っていける人であれば、それが一番です」というスタンスだ。半年間しっかり教えれば利益を出せるようになるという見立ても持っており、教育の手ごたえに自信をのぞかせた。
大浜代表が描く会社の将来像は、明快だ。まずは1〜2名の採用を実現し、自分が現場を離れて経営に集中できる体制をつくること。さらには、信頼できる人材が育てば会社のバトンを渡すことも視野に入れている。「せっかくここまで続けてきたんで、潰すのはもったいない。誰かに任せて、自分は次のことに動けるようにしたい」というのが、大浜代表の率直な言葉だ。
将来的には、外壁工事を自社で対応できる体制も整えたいという思いもある。現在は外壁の依頼が来ても下請けに流しているが、「屋根と外壁を一式で受けられれば、かなり大きい」と見据えている。
未経験でこの業界に飛び込もうとしている人へのメッセージも印象的だった。「大変な仕事だと思うけれど、その中に面白さはある。それが見つけられれば、ものになると思います。職人の仕事には美学がある。その価値を感じられる人にはぴったりの職業だと思います」
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取材を通じて感じたのは、大浜代表の「動き続けることへの迷いのなさ」でした。訪問営業からわずか3か月の修業で独立、全国を飛び回りながら案件をつなぎ、次のステージへと歩みを止めない姿は、建設業の現場で生きることの力強さそのものでした。