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| 会社名 | EXTERIORReeF(エクステリアリーフ) |
| 代表者 | 小野 雄介 氏 |
| 所在地 | 千葉県茂原市 |
| 主な事業 | 外構工事・造園業 |
| 創業 | 2020年4月(個人事業) |
小野代表が造園の世界に足を踏み入れたのは、実は「たまたま」がきっかけだった。高校進学の際、特に明確な志望がなく、入れる学校として選んだのが造園科のある高校。「庭師になりたかったわけじゃないんです。たまたまそうなって。でも、やり始めたらどんどんはまっていきましたね」と振り返る。
卒業後は造園会社に就職し、植木職人として約12年のキャリアを積んだ。技術も経験も着実に身につけたが、ある壁にぶつかる。「雇われ職人だと、やっぱり給料面でアッパーが見えてくるんですよ。手取り30万もらえればいい方っていう世界で。自分でやった方がもっと広がるんじゃないかなと思い始めました」。
独立を意識した小野氏が次に選んだのは、造園だけでの開業ではなく、外構の技術も身につけること。「造園だけだと、一年を通して勝負するには薄いかなと思って。だったら外構も覚えて、庭周りは一式自分でできるようになりたいと」。まったく未経験の状態で外構業者への転職を決意し、「3年で芽が出なければ独立を諦めよう」と自分に期限を設けた。その覚悟と吸収力は本物で、入社後わずか1〜2年で現場をひとりで回せるようになり、他の職人への現場割り振りを担う番頭格の立場にまで成長。2020年4月、EXTERIORReeF(エクステリアリーフ)として独立を果たした。
EXTERIORReeF最大の強みは、「直接施工」へのこだわりだ。「基本は自分が直接施工するというのがモットーです。外注さんをいっぱい使う業者さんも多いんですが、どこの職人が来るかわからないと仕上がりのレベルも安定しない。それがお客様や元請け先の信用を損なうことになる、と僕は思っていて」。
この姿勢は元請け企業から高く評価されており、「外注を入れずに直接やってほしい」という要望も少なくない。現在、安定して依頼をもらえる元請け企業が2社、スポットで複数社を含めると5社程度と取引があり、一般顧客からの直接受注もホームページ経由で着実に増えている。「外構工事 茂原市」のキーワードでGoogleで3位、Yahooで2位というSEO評価も、その信頼感の裏付けといえる。
もう一つの強みが、徹底した「段取り」だ。「一つの作業をやっているときも、もう次は何をやるかを頭の中で考えながら動いています。段取りが全て、といっても過言ではないですね」。これがスピード感の源泉となっており、「施工の速さでは負けない」という自信につながっている。また、地場でこなせる範囲で動くことで移動コストを抑え、その分を良心的な価格設定に還元。外注を介した業者との見積もり比較でも十分な競争力を持つ。
中小建設業にとって共通の悩みといえば人手不足だが、EXTERIORReeF も例外ではない。現在1名体制であるため、受注量を増やすにも、サービスを広げるにも、「まず人が必要」という壁に直面している。「本当は外構の工事も造園も、もっと幅を広げたいんですよ。でも、一人では対応できる現場数に限りがある。即戦力になれる人の手が欲しいですね」と小野代表は語る。
採用については現時点では無料の求人媒体(エンゲージ、ジモティーなど)のみを活用しており、有料媒体は使っていない。周囲の同業者から「お金をかけた割には来なかった」という声を聞いていることもあるが、それ以上に「どんな人が来るかわからない」という本質的な課題を感じている。建設業界全体の有効求人倍率は平均6倍超ともいわれており、求職者が一人の入社先を決めると残り5社には問い合わせすら来ない、というのが現実だ。
こうした厳しい採用環境のなかで、小野代表は「来てくれる人に向けた情報発信」の重要性も意識し始めている。ホームページの採用ページを充実させ、現場の雰囲気や1日の流れなど、求職者が本当に知りたい情報を丁寧に発信していくことが、今後のアップデートが必要なポイントとして浮かび上がっている。
小野代表が描く将来像の核心は、単なる規模拡大ではなく、「人を育てて、一緒に伸びていく」というものだ。「やっぱり職人って、ある程度できるようになると独立が見えてくるんですよ。それはもうしょうがないことだと思っていて。だったら、最初からそこを見据えた人を受け入れてもいいかなと思っています」。
「うちで修行して、いつか独立したい」という意欲を持った人材を積極的に受け入れ、技術と経験を惜しまず伝えていく。そうした人が独立していく姿を見せることで、「自分もいつかは」と思う若い人がさらに集まってくる好循環も期待している。「独立を応援する会社」というメッセージは、採用における唯一無二の打ち出し方にもなりえる。
事業面では、近い将来の法人化も視野に入れており、受注量が増えるにつれてホームページのさらなる活用やSEO強化にも積極的だ。「今頑張ってもらっている元請けさんの仕事も大切にしながら、自社案件をもっと増やしていきたい。人が来てくれれば、やれることは一気に広がる」。茂原という地域に根ざしながら、外構・造園の一式対応業者として着実に存在感を高めていこうとする姿勢は、揺るぎない。
外構・造園の世界に「たまたま」飛び込んだ青年は今、地域の信頼を一現場ずつ積み重ねながら、次のステージへと歩みを進めている。
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「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。
取材を通じて感じたのは、小野代表の「自分でやる」という一貫した覚悟でした。直接施工・段取り重視という仕事への向き合い方が、元請け企業や顧客からの信頼につながっているのだと実感しました。