記事を読み込み中です

公共インフラの老朽化が進むなか、橋梁点検業務では記録作成や写真整理、調書転記といった内業負担が慢性的な課題となっています。特に中小建設会社では、限られた人数で外業と内業を兼務するケースも多く、点検後の報告書作成に長時間を要することが少なくありません。
こうした状況のなか、橋梁点検向けデジタル野帳アプリ「Waymark Note」がリリース1周年を迎え、大型アップデートを実施しました。過年度データの取込機能や一覧管理機能など、現場実務に直結する機能強化が行なわれており、建設業界のDX推進事例として注目されています。
『株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢倉 良太、以下「当社」)は、橋梁点検デジタル野帳アプリ「Waymark Note」が2026年5月22日をもってリリース1周年を迎えたことを記念して、1周年キャンペーンおよび大型アップデートの実施をお知らせいたします。』
『Waymark Noteは、当社が1,500橋以上のドローン点検実績で培った現場ノウハウをベースに、2025年5月に正式リリースしました。リリース以降、現場の声を直接開発に反映するサイクルを徹底し、お客様の事例として、「外業時間の最大44%削減、内業時間の最大55%削減できた」という声をいただくまでになりました。』
引用元:株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク プレスリリース(PR TIMES掲載)
橋梁点検では、現地確認だけでなく、その後の写真整理や損傷図作成、報告書入力など多くの事務作業が発生します。特に従来の紙野帳運用では、現場で記録した内容を事務所へ持ち帰り、再入力や転記を行うケースが一般的でした。
この二重入力は作業時間だけでなく、転記ミスや写真紐付けミスの原因にもなります。また、自治体案件では過年度データとの比較確認も必要になるため、資料管理の煩雑さが現場担当者の大きな負担となっていました。
近年はインフラ老朽化対策に伴い、橋梁点検業務量そのものが増加傾向にあります。一方で技術者不足は深刻化しており、少人数でも効率よく業務を回せる体制づくりが求められています。
今回の大型アップデートで特に注目されるのが、過年度調書データ取込機能です。前回点検時のデータを事前に取り込み、現地で呼び出しながら確認できるため、毎回ゼロから入力する必要がなくなります。
橋梁点検では、毎回すべての損傷が大きく変化するわけではありません。そのため、既存データを活用しながら変化箇所のみ更新する運用は、実務面で大きな効率化につながります。
さらに、点検記録や写真、損傷情報を一覧表示できる「プロジェクトビュー機能」も追加されました。損傷区分ごとの絞り込みにも対応しているため、重度損傷箇所のみを優先確認するといった運用も可能になります。
こうした一覧化機能は、報告書作成前の確認作業短縮だけでなく、社内共有や管理者チェックの効率化にも役立つと考えられます。
引用元:株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク プレスリリース(PR TIMES掲載)
建設業界では近年、ICT施工やクラウド管理などDX化が進んでいますが、現場記録の分野では依然として紙運用が残る企業も少なくありません。
しかし、若手人材不足や働き方改革対応を考えると、現場と内業を効率化する仕組みづくりは避けて通れない課題です。特に橋梁点検のように写真・図面・記録を大量に扱う業務では、デジタル化による効果が大きくなりやすい傾向があります。
Waymark NoteはiPad専用アプリとして提供されており、写真撮影、損傷図スケッチ、点検記録入力までを1台で完結できる点が特徴です。基本機能は無料で利用できるため、「まずは試験導入してみたい」という企業でも導入しやすい仕組みとなっています。
また、2026年6月開催予定の「第8回 CSPI2026 国際建設・測量展」でも展示予定となっており、実際の操作性を確認できる機会として注目されています。
建設DXというと大規模システム導入を想像しがちですが、実際には「転記を減らす」「写真整理を簡単にする」といった日常業務改善の積み重ねが重要です。
特に中小企業では、現場担当者の負担軽減がそのまま生産性向上につながります。入力作業や整理時間を削減できれば、技術者が本来注力すべき点検品質向上や安全管理にも時間を回しやすくなります。
今後は橋梁点検に限らず、インフラ維持管理全体でデジタル化需要がさらに高まる可能性があります。現場実務に即したツールをどう活用するかが、企業競争力を左右する時代になりつつあると言えるでしょう。
橋梁点検業務では、外業だけでなく記録整理や報告書作成などの内業負担が大きな課題となっています。Waymark Noteの大型アップデートでは、過年度データ取込や一覧管理機能など、現場の実務効率化につながる機能強化が実施されました。
人手不足や働き方改革対応が求められる建設業界において、こうした現場DXツールの活用は今後さらに重要性を増していきそうです。
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
あわせて、協力会社探しや人材確保など、日常的な情報収集の場として無料で利用できる建設業向けマッチングサイト『建設円陣』もぜひご登録ください(緑のバナーをクリック)。
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。